戦後民主主義とは何だったのか

憲法「押しつけ」論の幻 (講談社現代新書)

憲法「押しつけ」論の幻 (講談社現代新書)


日本国憲法の成立過程において,GHQ民政局が憲法研究会名義で鈴木安蔵の起草した「憲法草案要綱」を参照していたというもの。
国民主権 象徴天皇」も、彼のアイデアからきている。


歴史を見る場合、戦後=民主主義 戦前=軍国主義という単純な見方はできないのであって、戦前の日本にも、民主主義の萌芽はあったと考えたほうがわかりやすい。


ただ、加えていうと、明治の自由民権運動から大正デモクラシーにいたる、日本の「民主化」運動の失敗が、軍部の暴走を産んでしまった……ということもいえる。


今の日本の民主主義だって、いつ暗黒面に堕ちて軍国主義になるかわからないというか……。