「GIDと生殖」

面白かったのでメモ

教育講演
GIDと生殖」(石原理埼玉医科大学産婦人科

いまだ子なし要件でもめる法律界をよそに、生殖をめぐる状況はどんどん変化している。

いま生殖医療(対外受精など)を利用して生まれてくる子供は、日本で65人に一人、デンマークでは30人に一人に達している。すごい、あと20年もすれば、生殖医療で生まれた人だらけ。

これからは婚姻しているGID者や同性愛カップルの生殖医療の利用も増加していくであろう。

また、アンケートによるとFTMの方の半数以上が、ヒトES細胞の研究のため摘出した自分の卵巣を提供してもよいと解答しているが、日本ではこれが倫理的な問題とされてなかなか話が進まない。こっちもなんとかして欲しいものだとのこと。

私の意見
卵巣を提供した本人の意思をどうやって確認するかが問題だよね。
そういえば富士見産婦人科病院事件というのが過去にあったけど……。
案外、アメリカみたいな宗教的な倫理観があって反対されるよりも、日本では、「政府と医者が作る制度って信用できねえ……」と、マスコミや国民に思われてしまっているところに根本的な原因があるような……(^^)

ちなみにMTFの方が望まれる子宮移植手術はまだまだ難しい(まだ動物実験レベル)そうです。可能であるかのような報道http://www.asahi.com/health/news/TKY200701160275.htmlは、よく知らない記者が書いたガセですので注意。


あとGIDアスペルガーの関係、性別の認知機能の問題についても発表が2件ほどあったけど、一つは症例報告、もう一つは調査中で確定的なことは言えない。