攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

押井守監督版「攻殻」の、重厚な映像と濃厚なエロティシズムもいいけど、神山健治監督版「攻殻」の、軽快なスピード感とほのかな「萌え」（メイドロボとか、素子のキューティハニーばりの七変化とか）、それでいて練られたストーリー性と鋭い社会批判もいい。
娯楽作品としても一級品。

本作は「SAC版」だけでなく、「GHOST IN THE SHELL」「イノセンス」の続編にもなっている。

どっかの国の首相みたいなタカ派の国会議員が出てきて(^^)、「教育改革！」だかなんだか知らないけど、子供をさらって洗脳エリートを作ろうとするんだ。
でも悪役としては、実はそいつは小物で、本当の黒幕に操られて利用されているだけなんだ……。
その黒幕「傀儡使い」の正体は……。

しかし、ここまでくると、果たして、これは悪というのか？　むしろこっちのほうが正義ではないか？　と思わせるあたり、いいね……背筋がゾクゾクする。
やっぱ、悪はこうでなくっちゃ。

いやあ、たまにはアニメも観てみるものだ。

X-menのファイナルのほうが「漫画」に思えるなあ。あっ漫画ファンに叱られるか(^^)