女はなぜ土俵に上がれないのか


女はなぜ土俵にあがれないのか (幻冬舎新書)

女はなぜ土俵にあがれないのか (幻冬舎新書)


「そんなに土俵に上がりたければ、「神送り」した後で、土俵に上がればいいじゃない。神送りした後なら、土俵は神聖な場所でもなんでもなくて、ただの土の塊なんだから……」
というのは、まったくそのとおりだと思った。
なるほど、その手があったか。
逆に神迎えした土俵は、神聖な結界だから、力士と行司と土俵を整備する人以外は、男だろうと女だろうと上がるな。精進潔斎している人以外上げてはならない。


まったく、ご説ごもっともでございます。


ただ、仏教の女人五障の説明がちょっと違うような……

著者は「五障とは女が持って生まれた『罪、煩悩、悪行、業、月経』である。」と書いているけど、たしか、あれは、法華経にある、女性は「梵天王になれない」、「帝釈天になれない」、「魔王になれない」、「転輪王になれない」、「仏身になれない」の五つだったような……。

この本の女人五障説はどこから引っ張ってきたのだろうか? そういう俗説があるのかなあ?