悪魔の所行?

某ブログに書き込まれていたAzamiさんのコメントより勝手に引用。

azami 『ここのHPにリンクされている駆け出し児童精神科医さんのHPに,重度発達障害の子どもの成長を高濃度エストロゲンで止める治療の事が記載されていました。 http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C732369711/E20061106222908/index.html たまたま女児だったのでエストロゲン投与で不正出血が起こるのを防ぐ為に子宮摘出までしていました。エストロゲンで骨端線を閉じてしまえば小さいままだから,両親による世話が楽という悪魔的方法でした。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=17018459&query_hl=2&itool=pubmed_docsum
高用量エストロゲンは骨端線の閉鎖し、成長を阻害するからです。比較的短期間の高用量エストロゲン治療で子供を小さいまま維持することができます。親の要請を受けて、著しい発達障害を呈する6歳の少女に対して子宮切除と共にこの高用量エストロゲン治療が実際に施されました。著者等によると、神経発達は赤ちゃんの時のレベルのままですが、少女は両親と健康な兄弟に対して反応し、声を出したり笑ったりするとのことです。彼女は家族の一員として愛されていると説明しています。 MTFの場合もこの方法で身長を理論的には止められるのですけど。』

あっちのblogに書くのもなんなので、こちらにコメントしておこう。


azamiさんは「悪魔的方法」と書いているけど、なんだか、「ドクターキリコに安楽死させるくらいなら……」と無免許医のブラックジャックが、ついついやってしまいそうなことではあるなあ。


もし、この「治療法」を行わなかったから、この少女には、どういう運命が待ちかまえているのか……?というところがポイントのような気がする。

今の高福祉の日本では、なくなってきたけど、一昔前の貧しかった日本だと、たぶんこの少女は両親が殺し、医者が「事故死」として診断書を書いて内々に処理されるという悲惨な運命が待ちかまえていたはずだ。それと比べれば……って、そんなのと比べてはダメた。


仕方がないのかもしれないけど、これを「治療」と呼ぶのは、やっぱりよくない。
やはりブラックジャックのやった「悪魔の所行」でしょう。「人間鳥」とか「化身」みたいな……。「患者のためなら、医師は悪魔にだってなるんだ」という名セリフがあったなあ。