ほんとうのじぶん ―性同一性障害の子どもたち 8.身体治療

http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060809/p1

を読んだにゃ。コメントに答えるにゃ。

>>「一部の医療現場で使われている「抗男性(女性)ホルモン」」は本当なのでしょうか?<<

http://www.harikatsu.com/nikka2/calen.cgi?mode=view&YMD=20041031&w=0
>>8人は男性化、または女性か(ママ)を防ぐためのLHRHアゴニストの使用条件を満たす。<<

ほらここにすでに出ている、LHRHアゴニストという薬にゃ。

http://www.geocities.jp/stshi3edgid/rp_gid6_0003.htm
http://www.geocities.jp/stshi3edgid/rp_gid6_0003_2.htm

これは伊藤君がまとめたヤツにゃ。

>>もしそうなら、その是非はともかくできるだけ早い時期に医師同士のネットワークを使い、「多くの医療現場」でその投与を選択できるようになってほしいと思います<<

GnRhアゴニスト療法に関しては、性同一性障害を扱うお医者さんの間では、かなり以前から話題になっているにゃ。第2回のGID研究会で、その話題が出て、未成年患者の精神安定のためにやったはほうがいい、いや副作用が大きいからやらないほうがいいで、ある精神科医師とある産婦人科医師の間で議論になっていたにゃ。

ちなみに私、個人の見解にゃが、本人が15歳ぐらいに達していて、性別以降への決意が固く、将来に関しての考え方もそれなりにしっかりしていれば、GnRhアゴニスト療法よりは、ホルモン療法にふみきったほうがいいと思うにゃよ。ガイドラインからは逸脱するけど、それは医療倫理委員会できちんと検討すればいいんにゃし。

それよりも、手術をするにしても、しないにしても、医療倫理委員の前で、本人が自分の気持ちをしっかりと表現できることが重要だと思うにゃ。そのためには、読み書きそろばんといった基礎学力の向上や、挨拶がきちんとできるといった社会生活の能力がしっかり身についている必要があるにゃ。

みんな、性別のことばかり気にしているけど、まだ小学生なんだから、そういった能力を身につけさせるほうが先だにゃ。それさえ出来ていれば、男になろうが、女になろうが、異性愛者になろうが、同性愛者になろうが、本人は自信を持ってしっかりやっていけるんにゃし。

周囲の大人や福祉関係者が本人をさんざんいじくり回したあげく、重度の精神障害で収容施設に一生、閉じこめられたまま生涯をおくる、とかいう無様なことにはしてほしくないにゃ。