冥王星、惑星から彗星に星転換?


以前


冥王星、惑星から彗星に星転換!
ローエル彗星に改名か!


なんてギャグをGID関連のBBSでやったのを思い出した。
冥王星が惑星か彗星かを巡って、天文学者さんたちの議論は続いていたらしい。
いよいよ今週、木曜日に結論が出る。
ますはロイターの報道から……


ニュース
冥王星は「惑星」でいられるか?

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/17/news036.html

原案が通れば、質量が小さな冥王星は新たに加わる2つの惑星とともに、惑星のサブカテゴリー「Plutons」に分類されることになる。(ロイター)
2006年08月17日 13時50分 更新
 太陽系の惑星に関する定義をめぐり、世界各地の教育現場で混乱が生じることになりそうだ。

 国際天文学連合IAU)の総会で8月16日、これまで明確にされていなかった「惑星」の定義の原案が提示された。この定義が承認されれば、太陽系の惑星の数は従来の9個から12個に増え、惑星を分類する新たなカテゴリーが設けられることになる。技術の進歩により、天文学者が宇宙をさらに深部まで観測できるようになった結果だ。

 「惑星とは何か」が正確に定義されるのは、今回が初めてだ。7名のメンバーで構成されるIAUの委員会は、世界中から集まった約2500人の天文学者や科学者に対し、「天体のサイズは重要か?」という重大な問いに回答するチャンスを提供した。

 委員長のオーウェン・ギンガリッチ氏は次のように語っている。「冥王星が月よりも小さく、質量が地球の1%以下であることを1930年代に天文学者が認識していれば、おそらく冥王星向けに何か特別な呼称が考案されていただろう」

 科学者の間では、冥王星の状態をめぐり、何十年も前から活発な議論が交わされてきた。

 この議論は、2003年にカリフォルニア工科大学天文学者がUB313(テレビ番組のキャラクターにちなんでゼナという愛称で呼ばれている)を発見した際にさらに活発化した。2003 UB313は、これまでに発見された太陽系の天体のうち、冥王星よりも大きな天体として確認されている十数種類以上の天体の1つだ。

 16日に提示された定義の原案は、24日にIAUのメンバーにより投票で議決される予定。原案では、惑星は「恒星の周りを公転し、それ自身が恒星ではない天体」と定義されている。

 また、その天体は「ほぼ球体を形成するための重力を発生させられるだけの十分な質量を備える必要がある」。

 従って、この原案が通れば、冥王星は引き続き惑星と見なされるものの、太陽の周りを公転する周期が200年以上ということで、「Plutons」(プルートー、つまり冥王の、冥界の、という意味を持つ)と呼ばれる新設のカテゴリーに分類され、従来の古典的惑星とは区別されることになる。

 原案では、冥王星はゼナとカロンとともにこのカテゴリーに分類され、もう1つセレスと呼ばれる惑星が矮惑星dwarf planet)として分類されることになる。

 そして、少なくとも当面は、太陽系には全部で12個の惑星がリストアップされることになる。

 「われわれ委員会が太陽系外の惑星も含め、既にあらゆる可能性を検討したかと言えば、そんなことはない。科学の研究とはアクティブな取り組みであり、常に新しい驚きをもたらしている」とギンガリッチ氏。

 「IAUの委員会は今後もこの問題を検討し、“惑星”の上限を定義する必要があるだろう。おそらく、2106年よりもかなり前にそうなるはずだ」と同氏は続けている


惑星ともいえないし、彗星ともいえないので、新設カテゴリーを作って、いちおう惑星扱いということらしい。アメリカ人が発見した唯一の惑星なので、惑星として残しておきたい、アメリカの学者さんたちが裏で動いているという、穿った見方もある。


ところで、惑星の和名はどうするんだろう。


セレスは収穫の女神だから、中文だと「穀神星」。これはこのままでいけそう。

でもカロンは、中文だと「冥卫一」、「卡戎」。なんじゃこりゃ。冥王星の衛星一番とか、カロンと当字で読ましているらしい。わかりにくいよね。

とりあえずカロンギリシャ神話では、冥土の渡し守だから、冥途星(めいど)星。なんか別のメイドさんを想像してしまいそうだ。


問題は「ゼナ」ですね。テレビ番組「Xena: Warrior Princess」の主人公らしい。「女闘美(めとび)星」とでもするのだろうか。なんだかなー。



次のは日刊スポ−ツの報道……

太陽系の惑星は12個、IAU認定へ
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060817-76616.html

 国際天文学連合(IAU)は16日、太陽系の惑星の数を従来の9個から3個増やし、12個とする原案を明らかにした。小惑星とされていた「セレス」、冥王星の衛星とされていた「カロン」などを、新たに惑星として“認定”する。チェコプラハで開催中の総会で議論し、24日に最終決定する見通し。専門家は、今回の案が通れば「惑星数はすぐに20個を超える」と指摘。今後、教育現場が混乱する可能性もある。

 すいきんちかもくどってんかいめい−。太陽系の惑星をこんなふうに覚えている人も多いはずだが、IAUの原案が承認されれば、太陽系の概念が根底から変わりそうだ。

 これまで惑星の定義はあいまいで、特に冥王星を惑星とするかどうか激しい議論があった。1930年に発見された冥王星は9番目の惑星とされたが、ほかの8個の惑星と比べてサイズが小さく、軌道も長い。今回の原案は惑星について「十分な質量があってほとんど球形になり、恒星(太陽)を回る、恒星や衛星以外の天体」とあらためて定義。該当するのは、おおむね重さが地球の約1万分の1以上、直径800キロ以上の天体になるとした。

 原案では1801年に火星と木星の間で見つかり小惑星とされてきた「セレス」、冥王星の衛星とされていた「カロン」、米国が発見し昨年“第10惑星”と主張した「2003UB313」の3つが惑星に加わる。カロンは、冥王星の周りを回る衛星ではなく、互いが互いの周りを回る二重惑星と認定。冥王星を除いた従来の8個は軌道や大きさ、歴史的経緯などから「古典的惑星」、セレスなどほかの4個はサイズが小さいこともあり「矮(わい)惑星」と呼ぶことにした。

 渡部潤一国立天文台助教授(惑星科学)は「原案に従えば、冥王星の外側で今後発見が見込まれる天体が続々と惑星の仲間入りを果たすだろう。該当しそうな大きさの天体は既に複数見つかっており、すぐに20個以上になるだろう」。24日に最終決定する見通しだが、修正が加えられたり、結論が先送りされたりする余地も残っているという。

 惑星の数が変わると教科書が書き換えられるのは必至。惑星の数が増えて教育現場が困惑する恐れもあり「教科書で覚える基本的な知識としては(冥王星を除く)古典的な8惑星で十分ではないか」(渡部助教授)と指摘も出ている。

[2006年8月17日9時10分 紙面から]

>惑星の数が増えて教育現場が困惑する恐れもあり

星(せい)教育の乱れは許しません!ってか(^^)。
まあ、メイドさんに戦闘美少女だと、やっぱりやばいよねー。でも、なんだかなあー。